ウインドファームや洋上風力発電で使われるような大型風力発電機は、ブレード(回転羽根)だけで数十メートルもあり、タワーを含めると、100メートルを超える程、大きなものもあります。
一方、一般家庭に設置できる小型風力発電機も、様々な場所で見かけるようになりました。
小型風力発電機といっても、発電する出力が 50kW(キロワット)クラスのものも含みます。
3kWクラスが住宅用の目安となっている太陽光発電システムに比べると、かなり大きいものまで含んでいることがわかります。
小型風力発電機の中でも、出力が 1kW以下のものを、マイクロ風力発電機ということがあります。
例えば、以下のような小型風力発電機の場合、風速が 12.5m/s の定格出力が、180W(ワット)となっています。

180W(0.18kW)というのは、太陽電池パネル1枚分と同じくらいの発電量です。
*目安として、扇風機の消費電力が40W、ハロゲンヒーターが800W程度です。
もう少し小さなタイプで、定格出力が 20W(10m/s)くらいのものもあります。

学習用でしたら、定格出力が1Wでも十分でしょう。

小型風力発電機を選択する時には、定格出力の他にも、出力電圧やブレードの直径、回転し始める風速、発電が始まる風速などを、目的に合わせて検討する必要があります。
マイクロ風力発電機は、風きり音による騒音が、比較的小さいため、住宅地にも設置することができます。
また小型風力発電機では、風の状態で発電量が大きく変化するため、独立系ではバッテリーと組み合わせて、充電して利用することが多いです。