小型風力発電機では、弱風でも性能を発揮するタイプがありますが、まったく風が無いと、発電することができません。
逆に台風のような強風では、壊れてしまうことがあります。強風対策はされていますが、それでも想定外の強風だと壊れます。
また、風力発電のエネルギー源である風力は、常に一定というわけではありません。
一日の内でも、風の強い時間帯や、弱い時間帯があります。一年では、季節によって風の強さが、かなり変わります。
風力が変われば、電力の出力が変動します。出力が変動するということは、安定した発電が難しいということです。
したがって風力発電機は、設置する環境によって、発電量が変わります。風力発電を事業化して、採算をとるためには、年間を通じて、ある程度の強さの風が必要です。
小型風力発電機は、市街地に設置されることもあります。設置場所は、騒音にも注意して検討する必要があります。
風力発電機は、風でブレード(回転羽根)を回しますが、回転する時に、風きり音が出ます。
最近は改良されて、風きり音が小さくなっています。中にはフクロウの羽の仕組みからヒントを得たブレードもあります。
フクロウが飛んで獲物を捕らえる時、ほとんど音がしません。その仕組みを取り入れたタイプが、既に商品化されています。
また、ブレードは高速で回転するため危険です。通常は高い位置に取り付けるので、人が触れることは無いと思いますが、それでも注意して設置場所を考える必要があります。
鳥がブレードに巻き込まれる事故もあるようです。他にはブレードが破損して、周囲に飛び散る可能性もあります。
そして風力発電機は、ブレードや発電機などの稼動部があるため、太陽電池パネルに比べると、メンテナンスが多くなります。