この分野では、東北工業大学の野澤先生の減風、発電風車の研究が有名です。
テレビ番組で取り上げられたこともあります。
なんと風速は1/10、風圧は1/100にできるらしいのです。
凄いですよねー
風力発電と言えば、プロペラ式風車が多いです。
大型の風力発電機は、ほとんどがプロペラ型です。
風力発電は、年間を通して強風が吹く地域に設置するほうがメリット大ですが・・・
その巨大なブレード(羽)による風切り音の騒音が問題になります。
一見やっかいな風車の騒音という現象ですが、
実は風速や風圧の視点から見ると、
強風の問題解決をしてくれる面もあるわけです。
東京のような大都会では、ビル風による強風が問題になることがあります。
ビル間を流れる風は、壁に当たる時に風圧が2倍になる部分もあるとか。
また、丘など斜面の地表を駆け上がる時は、風圧は4倍にもなるらしいのです。
そりゃーいろいろ問題も出てきますよね。
実は強風が風車でそよ風になる現象は、
研究者の間では昔から知られていたようです。
従来からよく使われているプロペラ式でも五割減になるようです。
その現象を積極的に強風問題解決に利用したのが、野澤先生の研究だったわけです。
なぜ風車で強風が弱まるのか?
流体力学の分野では、原理が解明されていないことも多いらしいですが、
風がプロペラに当たった時に発生する揚力で、
風車が回転するエネルギーに変換されるからではないかと言われています。
風のエネルギーが、風車の回転エネルギーに変わるわけですね。
すると風車の前後では、風の勢いが変わるわけです。
風車で風のエネルギーが吸収されるような感じかな。
しかも風車だと、同時に発電もできるのですから、まさに一石二鳥ですよね。
売電できれば、お金になり収入も増えるし。
あらためて風力発電って面白いですよね。